ーーーーーーーー2時間後

入学式は、最初の方は緊張してたけど、途中からちょっと飽きちゃったなぁ。。

とはいえ、今は教室に入って、先生が自己紹介したり、お祝いの言葉を言ったり、すべて新鮮なんだけど。なにより....


「ねぇ思ったより知らない人多いね。」

前の席に座ってる愛実が振り向いて話しかけてきた。

「うん!なんか、第一小が半分以上だって聞いたけど、こうやってみると結構別の小学校多いね」

学年の半分ちょっとは、第一小学校出身らしい。私は第一小だし、別の学校の子が来るとはいえ、そこまで不安じゃなかったけど...

クラスの40人中21人ぐらいが第一小って感じ?
結局半分は知らない人じゃん!!
第一小でも、クラスがずっと違かった人もいるし、正直今不安になった。。


「むっちゃ不安そうな顔〜!」
うぅ。小声だけど茶化された。そんなに顔に出てた!?

「でも、5.6年のクラスが一緒の人多いって頼もしいね」
「えっ?」

そんなにいる!?
よく見てみると、確かに多い方なのかも。
別の学校の人ばっか気になって気づかなかった。2年間ごとにクラス替えだったから、この前まで2年間も同じクラスだった人は確かに頼もしいかも。仲のいいクラスだったし。



「だね!」
笑顔で賛同すると、クスクスと愛実が笑う

「わかりやすいなぁ。不安薄れたでしょ?」
笑いをこらえながら愛実は前に向き直す。
そんなにわかりやすいかな?
なんて思ってたら、ホームルームが終わった。