大好き


     ――――翌日――――

「芽衣、なんかいいことあった?もしかして...」


「違うよ!桜が考えてる事じゃ絶対ないから!」


朝から親友で、唯一私の好きな人を知っている桜に話かけられる。
桜、絶対『もしかして、先生とくっついた?』って言おうとした!
私たちはとりあえず図書室に移動した。だってこの学校図書室利用する人なんていないもん。


「先生に頭、ポンポンってしてもらったの!!」


興奮気味に言うと


「ハァ――――――」


と、盛大にため息をつかれた。


「何よ!」



「なぁんだ、もうちょっと面白いと思ってたのにそんだけで喜ぶとか...」


また、言い返そうと口を開こうとすると、ガラッとドアが開いた。