「だから、私を...」
「俺は、」
「え?」
『だから、私を振って』と言おうとするのを遮り、先生が言った。
「俺は、教師で生徒を好きになんてなってはいけないとわかっている。そのはずなのに、俺の授業のときにはずっと寝ていてホントに楽しそうにしているお前から、いつの間にか目が離せなくなった。お前と、片倉といるとホントに楽しくて、帰りは離れたくなくなってしまう。でも、やっぱりダメだからこの思いは隠しておこうと思ってたのに......。片倉に避けられて考えより先に体が動いちまった。」
「......え?」
先生?何いってんの?そんなこと言われたら自惚れちゃうよ?
「俺は......片倉が好きだよ」
