日照雨のひとつの傘 ーそばえのひとつのかさー

私は玄関へ向かった。

履きなれたローファーに足を入れつま先でトントンと音をならしながら履く。

すうっと息を吸い込み

「行ってきまーす」

と言うと扉の向こうから行ってらっしゃいと言うお母さんの声が聞こえた。

それから私は家の扉を開き外へ踏み出した。