頭の中は恐ろしい言葉の数々が行き交って

いる。


と、麻日の前にサッと誰かが現れた。


   散レッ!!!!!


と、麻日の前に現れた子が言うとたちまち

紫色の物体は消えた。



いや、散った。と言う方が合っている。


ズドンッ!

麻日は大きな尻もちをひとつ、ついて聞いた。


「……誰?」

麻日を助けてくれたのは、髪が異常に長

く、小柄で顔立ちが幼い少年だった



「助けたのに不器用な言い方だなぁ」


「あ!ごめん!ありがとう!で、誰ですか?」


「そのうちわかるさ」


と少年は言い残してクラスのみんなが集ま

る前にきえてしまった。



━━━━なんだったんだ?何年生だろー?

  もしかしたら、同級生?

    まさか…あんな人見た事ないし。

     でも、可愛かったな。相当。

        
         男の子だけど…。


「麻日!大丈夫なの!?」


「イエス!全然大丈夫!」


「良かった〜。」

と心芽は手を胸にあて、ホッとしていた。