ガラクタ

煙草に火をつけて
店まで歩いていると
小さな鳴き声
足下には段ボール


“うわっ段ボールに
捨て犬とか今時あるんだ”


麗華は
拾わずにはいられなかった


“どうしよう...
とりあえず店長に電話しよ”



『あっもしもし?
どうした麗華?同伴?』


『それがさあたし
仔犬拾っちゃったんだけど』


『えっ?麗華が仔犬?』


『しょうがないじゃん
見捨てるわけいかないでしょ
とりあえず帰って面倒見るから
今日,休ましてくれる?』


『いいよ!麗華が休みたい
って言うのめずらしいし。
あっ犬,殺すなよ』


『余計なお世話。
じゃあ明日連絡するね。』