───────────*+***
「レンくん.............」
────あんな光景を見てしまったら、どう接すればいいのかわからないよ。
私、どうすればいいのかな。
「はあ.............」
みんなが帰った教室に、私のため息が響いた。
レンくんは、今日話しかけてくることはなかった。
一方的に私が避けてしまっただけなんだけど。
もちろんギュってすることもない。
それが、ちょっと寂しかった.............なんて、気のせいだと思う。
自分で避けてるくせに、おかしいもん。
寂しかったなんて、笑っちゃうよね。
「レンくん.............どうして??」
「なにが??」
「え!?」
ハッと顔を上げれば、レンくんがドアにもたれ掛かっていた。