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「レンくん.............」



────あんな光景を見てしまったら、どう接すればいいのかわからないよ。



私、どうすればいいのかな。



「はあ.............」



みんなが帰った教室に、私のため息が響いた。


レンくんは、今日話しかけてくることはなかった。


一方的に私が避けてしまっただけなんだけど。


もちろんギュってすることもない。


それが、ちょっと寂しかった.............なんて、気のせいだと思う。


自分で避けてるくせに、おかしいもん。


寂しかったなんて、笑っちゃうよね。



「レンくん.............どうして??」



「なにが??」



「え!?」




ハッと顔を上げれば、レンくんがドアにもたれ掛かっていた。