そして、レンくんはスタスタと長い足を生かしてあっという間に自分の席につく。



なんだろ、見間違いかな。


首をかしげながら席に着くと、授業開始のチャイムがなった。




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授業がおわると入学式の時に隣にいて仲が良くなったサエがこちらを振り返った。



「ねね、ハナ」



「んー?なに??」



「あのさ、この前話したあいつのことなんだけど」



「あぁ、彼ね。どう??今、どんな感じ?」



「それがさーー.............」




時々、私はサエの恋愛相談に聞いている。



「それがさーー.............?うまくいってないの?彼とサエ?」



「うん.............。結構、アピールしてるつもりなんだけどさ」



「う〜ん。じゃあ、押してもダメなら引いてみろってことで少し距離を置いてみたら??」




恋する気持ちとかは、まだよくわかんないけど。


けど、なるべくサエの相談に答えている。

当てずっぽうなことは言わないようにしてる。