【短】全部、ぜんぶ、君のせい。




「え.............?」




「だから、俺も好き。ハナが」




さらにギュッと強く抱きしめて、レンくんは私の耳元でささやく。


だけど、私の方は驚きと、戸惑いを隠せない。



だって、あんなに冷たかったのに。


他のあの女の子ととっても幸せそうにしてたじゃん。


なんか.............信じられないような。




「ほ、ホントに.............??」



「うん」



「ウソじゃない??」




「ウソじゃないって」





じゃあどうしてレンくん、あの時........。






「じゃあこの前、一緒にいた子誰?」




「え、誰のこと??」





「レンくんが私にキスした日!!レンくん、朝におんなのこといたでしょ!!」





「いたっけ?」



「いた!頭ナデナデしてた!!」




ホントに嫌だった。

今だからわかることだけど、私はあの時すっごくヤキモチをしていたんだから。





「ああ!思い出した。あいつね、妹」





「ウソ!?」





「ホント〜」





「.............」





「ハナ?」





「ゴメンなさい」





レンくんに妹がいるなんて、知らなかった。


なんか、勘違いでヤキモチって恥ずかしい。





「そんな真っ赤にならなくても。俺は、ハナしか見てないし。ハナといれればそれでいい」





「え.............」





「ハナは?俺と一緒にいたい?」




「当たり前でしょ.............!レンくん大好きだもん」




一緒にいたくない訳がない。

だって、レンくんが大好きだから。