【短】全部、ぜんぶ、君のせい。




「レンくん、好.............」



「も、いい。わかった、わかったから」




やっとレンくんが、反応してこちらに向かってきた。


そして、ギュっと私を抱きしめて、弱々しく耳元で呟く。



「本当に、俺のこと好きなの?」


「うん」




耳元をくすぐる、心地よいレンくんの低い声に、ドキッとしながら頷いた。



レンくんは、私のこと、どう思ってるんだろう。



きっと、ただのクラスメイトだろうけど────






「俺も、好き」