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「バイバーイ」
「あ、バイバイ」
全ての授業が終わってみんなが帰りだした。
私はなんだか、寒気がして動けず机に突っ伏す。
結局、授業には集中できずなぜかチラチラとレンくんを見ては、目が合いそうになると慌てて逸らす始末。
自分から突き放したくせに、大嫌い!って言ったくせに、なんか寂しい。
また、ギュってしてくれんじゃないか、ナデナデしてくれるんじゃないかなんて考えちゃう。
実際、そんなことあるわけないのにね。
なのにどうしてこんなに寂しくて、苦しくて、泣きそうになるんだろう。
「うーーーっ、ヒック」
誰もいなくなったのをいいことに、小さく声出して泣く。
こんなに、レンくんのことを考えてしまうのは私がレンくんに対して怒っているからかな?
それとも、私はレンくんに─────
「帰ろう、かな」
寒気がおさまったので、帰ろうと立ち上がる。
むしろ、ちょっと熱いくらい?