やだやだやだやだ!
夢「ごめん」
悲しそうに謝る夢お姉ちゃん。あ、お兄ちゃんか…。
この男は元が良い。
顔は女の私から見ても可愛い。
そんな奴に、謝らせている私は…、なんか、可愛い子にひがんでる様に周りから、思われそう。
也「…夢、お兄ちゃん?」
夢お兄ちゃんは、パッと顔を上げる。
也「ゆ、許した訳じゃ、ないんだからねっ?勘違いしないでっ。」
ただ、シュンとする夢お兄ちゃんを、放っておけなかったの。
夢「そっ、かぁ…」
その時、私の携帯が鳴った。
也「ん?…あ。」
す、鈴宮先輩だ!
私は通話ボタンを大急ぎで押す。
也「は、はいっ、もしもしっ!」
う~っ、緊張する~!
鈴宮先輩。
本名は鈴宮 飛鳥-アスカ-先輩!サッカー部のキャプテンで、爽やかで、物凄く格好良いのっ!
飛鳥「あ、也ちゃん?いきなり電話してゴメンね?今、大丈夫?」
也「ぜんっぜん、大丈夫ですっ!」
飛鳥「ははっ、元気だね~♪あのさ、明日、サッカーの試合なんだよね」
うそぉっ!応援に行かなきゃっ!
