礼「機嫌直してよ、也」


あれから数時間後、目を覚ました私に、次々に降り懸かる事実。

男なのは、礼お姉ちゃんや、夢お姉ちゃんも。


也「あ、ありえないッ!!」

信じていた姉、3人に…裏切られた。

その真実に、涙が出そう。


直「けっ、気付かないなんてアホ以下だな」

礼「黙ってて、ごめんね?」

夢「あはっ♪ビックリしちゃった?」


床に体操座りする私の横に座り頭を撫でてくれる【元】3女。


嬉しくも何ともない。


也「…最低」

もうヤだ…。

学校で何か、あったら、いつも相談に乗ってくれていた姉。

その姉は…もう、いないんだ。


也「うわぁーんっ」

声を出して泣きわめく私を見た【元】長女は、


直「也、腹減った」

は?こんな時に?無神経にも程があるでしょっ…


礼「あ、ごめんな。コイツ天然入ってるから」

直「ああ?誰が天然記念物だってぇ?」


何よ…。人の気も知らないでっ…!!天然なら何しても許されると思ったら大間違い何だからっ!


也「ご飯なら自分で作って勝手に食べなさいよ!私、暫く、あんたらの顔なんか見たくないから!」


私はそう言って、自室に戻った。