何が、やっちゃったよ…よッ!!そして私は何で悲しいのよーっ!
キス。外国じゃ、キスは挨拶じゃん!夢からのキスも、きっと、挨拶。
也「やぁー…」
未だ、私の上に乗っかったままの夢。
夢「…也、ゴメン」
謝れば許されると思わないでよねー!?
礼「夢、そこ退け」
少し迷って、夢は私から少し離れた。
也「うぅ~っ」
泣きたかった訳じゃないのに…。特別、イヤって訳でもなかったのに。
夢「や、也っ…」
礼「夢、殺す」
え…?
ボコッと、礼お兄ちゃんの拳が夢に当たった。
也「ちょっ…」
は?本気で殺す気?
そんなの、駄目っ…!!
礼「っ…」
礼お兄ちゃんが夢を殴ろうとした時に、私は夢の前に出て、礼お兄ちゃんのパンチを受けた。
也「いっ…たぁ…」
夢「な、也ッ!?」
礼「也っ…」
痛い。口の中が切れたのか、血の味がする。
也「喧嘩はっ…駄目、だよっ!!」
夢「わ、血がっ…」
礼「来い」
也「きゃあっ…」
いきなり腕を引かれて、立たされる。
也「礼お兄ちゃん?」
何か、いつもの優しい礼お兄ちゃんじゃ、ないよね?
そして、リビングのソファーに座らせられた。
