桜色タイムカプセル

どれもこれも、行列が出来ていて、並べそうにもなかった。



「あーあ、もう肩がいてー」



「結構お客さん、入ってきたもんね。裏方お疲れ様」



私たちはあまり人がいない、中庭に来て座っていた。



「さくらも大変だったよな。大勢の男たちがさくらを指名しやがって」



「うん、でもね、楽しかったよ。今までこんなこと真面目にやったことなかったから」



私は両足を伸ばして、短い休憩時間をくつろぐ。



思い浮かべば、高校3年間。



かいくんと出会う前は、何もかもが無気力生活だったな。



教室では無言で、一言も話さなかった記憶がある。