桜色タイムカプセル

鏡で1通り、自分の姿を確認する。


「よっし、平気だ」


私も、谷口さんの後ろを追いかけるように更衣室から足を背けた。


扉前で待機していた衣装係にもOKを頂き、いよいよ教室に。



「かっわいいじゃないのー!」


教室で待機している衣装係からお世辞をもらい、少し縮こまる。



「か、かわいいのは、この衣装だよ……」


ぼそっと、心の声を漏らしてしまった。



「ほらほら、男子、手を動かせー。力仕事は俺らしかできねーんだからな」


「ちなみに、この場にあの人が帰ってきたら殺されるよ……?」


文化祭実行委員の2人が、作業を中断していたクラスメイトに声をかけた。