桜色タイムカプセル

今、ここにある金魚は、店主のおじさんからのおまけ。



「ここだ、ここだ、って……。先客いんのかよ」



「いいじゃん、人2人くらいしかいないみたいだし」



大きな木の下から見える影は、2つだけ。



真上に花火がある、というのに、誰も知らない穴場みたいだ。



かいくん、いいところ見つけるー。


「た、高橋……!?」



2人であの木のそばに近づくと、かいくんが何かに気づき、声を荒らげた。



「よっ、田宮!お前もここ知ってたんか」



そこには、あの人気者の高橋くんと、もう1人、女の子がいた。