桜色タイムカプセル

食べ物も、夏祭りの魅力の1つでしょ?



「まあまあ、でも、メインはあれでしょ」



私は空に高く、手を伸ばした。


そして、指を指す。


かいくんは、私の指の先をじっと見つめていた。


そこには、大きくて、色鮮やかな華が咲いていた。


「花火……」


「すごいね、綺麗だね……!」


毎年花火は家で、お母さんと一緒に見ていた。


ベランダからは、花火がバッチリ見える。



だから、こんなに近くで見るのは初めてだった。



「綺麗だな……」


そう、かいくんが呟いたのを聞いた。