桜色タイムカプセル

今日は何故かしどろもどろな動きで、歩くのも一歩後ろだし、何より私と顔を合わせない。



「き、今日は浴衣なんだな」


「うん。夏祭りなんて久しぶりだから、変かな?」


「い、いや……!別に……。似合ってる……と、思う……」



かいくんは私からまた、顔を背けた。



やっぱり、何かおかしい。


「かいくん、具合悪い?」


「へ、いや別に」


うーん、具合は別に悪くはないみたい。


「今日は、髪、結んでんだな……」



「え?ああ、これね。結んでみたの」


いつもは肩より下の髪の毛を、そのまま下ろしているからね。