桜色タイムカプセル

巾着と下駄を履き、私は玄関まで送ってくれるお母さんと向かい合った。



「お母さん、行ってきます」


「はい、いってらっしゃい。楽しんで来なさい」


時間通りに家を出た。


辺りは少し暗くなっている時刻。


私は急ぎ足で、かいくんの家に向かった。


「おっす……」


「あっ!かいくん家出てたんだー」


かいくんは家の前で、立っていた。


かいくんは、私が隣に立ったら同じ速さで歩いてくれた。


しかし、その姿はいつもの元気ハツラツなかいくんからかけ離れている。