「ただいま」



黒色の扉を開けると、かいくんは真っ先に入っていった。



私はその後を恐る恐るついていく。



「お、おじゃましまーす」



「あ、空海帰ってきたのー?って、お客さん?もしかして彼女っ!!」



パタパタと走る音がすれば、顔を見せてくれたのは大学生のような若い女性。



前髪を上げて、ラフな格好をしていた。



「か、彼女なんかじゃねぇし!!まだだし!!」



「ほお、まだ、ねー」



「んなニヤニヤしてんじゃねぇ!姉貴!」