私の腕に込められているかいくんの力は、いつになく強かった。



怒っている。



顔を見ればわかることだが、手にこもっている力と雰囲気からでもわかることだった。



連れてこられたのは学校から少し離れた公園。



あまり人通りがなく、静かに話ができる場所だった。



私はブランコに座り、足を宙に預ける。



かいくんは缶ジュースを2つ持って、私の隣のブランコに座った。



無言で渡されたオレンジジュースに、私は戸惑うしかなかった。