桜色タイムカプセル

「麦茶しかなくて」



きー姉さんは、私の前に麦茶の入ったコップとお煎餅を置いた。



「お見苦しいところを見せちゃって、ごめんなさい」



「あー、いいのいいの。あんなやつを思ってる気持ちが伝わったから、姉としては大変ありがたいよ」



落ち着いた私に、そっと笑いかけてくれた。



かいくんがやんちゃな少年だとしたら、きー姉さんは天使のような微笑みだった。



「あの、今日はこれを届けに……。かいくんと埋めたタイムカプセルなんです」



私は空柄の便箋を、きー姉さんに渡した。



「あ、ああ。あの時の……」