桜色タイムカプセル

泣き疲れて眠ってしまったお母さんを抱き抱え、お父さんは寝室に入った。



5年ぶりの我が家は、お父さんにはどう思ったのだろうか。



1人でこっそりと、泣いているお父さんを知っている。



「誕生日おめでとう。さくら」



「ありがとう、お父さん」



お母さんの分のごはんを残して、あとは2人で食べ尽くした。



美味しい母の味に、お父さんは無言で食べていた。



涙を流しながら、無言で食べていた。



「お父さんは……、ううん。これは明日お母さんの前で言った方がいいな」



「そうか。ならば、早く寝るんだぞ。受験生なんだから」



あと片付けも終わり、寝る前までお父さんと会話をした。