桜色タイムカプセル

「なんか、むかつくな。俺だってなんぐらい知ってるわっ」



ううん、かいくんはわかっていない。



私だって可愛いのは似合わない、って言ったけど、かいくんはどんな格好でも似合う。



かっこいいのも、かわいいのも、何もかも。



「かいくんは、これじゃダメ?」



かいくん、も可愛いじゃん。



「……別に。好きにすれば?」



かいくんは持っていたカバンを肩にかけて、ストスト先を歩き出した。



「ちょっとー、何不貞腐れてんの」



「不貞腐れてなんかいねぇー!」



少しキツめの、それでも優しげな声でかいくんは私に向かって叫んだ。