桜色タイムカプセル

家に帰れば、今度はお母さんの出番。



手作りケーキに、いつもより豪華なごはんを机に置いてあった。



それと、お父さんの写真も。



「今年も2人きりだけど、おめでとう。さくら」



「お母さんも、ありがとう」



コップをコツンと鳴らし、市販のオレンジジュースを一気に飲む。



少しばかり、ご飯を食べていたころ。



家中に来客を知らせる、チャイム音が鳴り響いた。



お母さんが席を離れ、玄関の扉を開く。



しばらくしてもお母さんが戻ってくる様子はなかった。



「おかーさーん、だいじょーぶ?」