桜色タイムカプセル

そんなこともお構い無しに、かいくんの腕を引き、屋外を目指して歩き出す。



「うわぁっ!遠くに海があるよ、かいくんっ!!」



海なんて何十年ぶりに見たのだろうか。



改めて、私の見ている世界はこんなにも狭いということが思い知らされた。



「かいくん見て!カピバラさんが温泉に入ってるっ」



「あっ!あっちはアシカがいるよ!」



ありったけの動物に指を指しては、かいくんを置いて走り出していた。



「ほわぁー、癒される」



ペンギンの餌あげを見て、私は一息ついた。