桜色タイムカプセル

かいくんはヒラヒラと、2枚のチケットを揺らした。



「チ、チケット代払う……」



鞄の中からお財布を出そうとすると、その手をかいくんに止められた。



「俺だって男なんだから、ここは奢らせてよ」



「それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」



「いい子いい子。甘えてくださいな」



私より少し大きくて硬めの手が、セットされた頭にのる。



暖かく、優しく、私の頭を撫でてくれた。



多分、私は笑っているだろう。