氷凍の針は迫り来ていた佐谷の放った魔法とぶつかり合う。 大きな音はしない。互いに相殺しあっている訳でもなく。 ただ、力の押し合い合戦をしているよう。 それを見て俺は瞬時に魔法を放った。 「フリーズレイ」 僅かに残っていた魔法で放った氷属性、中級魔法 後ろからフリーズレイに押され、力が付いたのか、俺が放った魔法はどんどん佐谷の魔法を相殺していった。 そして、漸く決着が着いた。