「……絶対信じてないだろ」

図星を指されたアルムだが、はははっと笑い親が子供を見守る様なそんな目で優雨を見つめた。

その目を見て優雨も言うに言えなくなりグゥッと押し黙る。

「アルムなんて嫌いだ…」


思ってない事をぼそりと呟く優雨。

本心ではそう思っていないもの、この不満な思いを消せずついこんな事を口走ってしまった。

無論、アルムも優雨が本心で言った事では無いと重々承知している。


アルムは本当に子供を持ったかの様な気持ちになり、またははっと小さく笑いを零した。