短編集『明日になったら死ぬほど面白いコメディ思いつくかもしれない。』

おばあさんは、二十日後、家を、巨大なインセキのような、うそみたいなももが、直撃しました。

びっくらこきました。

壊れた家のすきまから、おばあさんは、するり這い出ました。

おばあさんは、とても泣きました。

ミミズがやって来て、無駄なことなんかないんだよ、と説教たれたので、ひねりつぶしてやろうかと思いました。

けど、おばあさんは、ありがとうと言いました。

ミミズは、涙を流しました。

どうしたの、と言ったら、僕のありがたいお話を聞いてくれたのは、あなたがはじめてね、なんて言い出すのです

よしよしとミミズを撫でてやりました。

おじいさんを思い出しました。

彼は、寝るときいつも、彼女をよしよししてくれたのです。

寝るまで寝ないで居てくれたのです。

おばあさんも、涙をお流しになりました。

ハトがやってきて、またダンスを踊ってくれています。

今度は、力なく手拍子をしてやります

そのうち、雷くもがやってきて、ピカピカやりましたので、ハトは逃げ出してしまいました。

おばあさんは、雨に濡れるままになりました。