短編集『明日になったら死ぬほど面白いコメディ思いつくかもしれない。』

そこへ、おじいさんが、徘徊老人のように、あらわれました。

下半身、フリチンです。

パンツがないからです。

おばあさんは、ぎょっとして、はっとして、起き上がりました。

は~あ、と、ため息を付きました。

パンツはどこじゃあ~、と言いながら、おばあさんの横に、三角座りしました。

ちょこんと

いやなにしとんねん

おばあさんは、突っ込みました。

おじいさんは、ちょこんと三角座りです。
下半身フリチンです。
行儀いいです。関係ないです。
たわわなひげです。関係ないです。

おじいさん「気にすんなよ」

はあ?おばあさんは、イラつきました。
お前は気にせえよ、パンツはけよ、流れた一枚だけちゃうやん、これ見よがしに、そう思いました。

すると、向こうから、これはこれは大きいももが流れてくるでは、あーりませんか。

おばあさんは、行けー、とおじいさんに命じました。

おじいさんは、いけちゃうで、かわやで、

と言いながら、走り出しました。

おじいさんは、大きいももに、つかまったのです。

ほんで、そのまま、流れていきました。

おじいさん、イカダにも乗ったつもりで、手を振っていました。

じゃな~、おみやげ~

見えなくなりました

おばあさんは、ふて寝をしました。

おじいさんを、ささいなことで、失ってしまったのです