たくさんの人が群れをなす。
泣き出す人。叫び出す人。
口を開けたまま固まる人。
みんながみんな、声をあげている。
驚きや負の感情をのせて。

目を開けると、そこは
全てが消え去った後だった。



「可哀想に。」
「1人だけ残されて。」

あの日から
周りの人たちの態度が変わった。

誰もがみな、
私に同情の視線を向ける。

仲の良かった、美那と万亜紗でさえも
私と目が合うたびに、気まずそうに笑うだけだった。

ああ、そうか。
私たちの友情はこんなもんだったんだ。
そう思うと同時に、仕方がないこれが普通だ。
そう思う私がいた。