その時、僕の心臓はバクハツしそうだった。

別に今居る場所の放つ雰囲気に飲まれてる訳じゃ無い。

まぁ確かに多少の古さは、あるものの…こじんまりしてて個人経営の事務所としては普通のサイズ

何故か片隅にギターが置いてあるのが解らないものの至って普通

なのに僕が、これほどまでに緊張してるのは、ココが探偵事務所だからだ。

探偵…物心ついた頃から僕の憧れの存在

そして…いよいよ憧れが現実になる時が来たんだ。