青春の花は咲く。




「ああ、言い忘れてたけど。君の大事な人は今頃僕の仲間に、ボロボロにされてると思うよ」



え……?



「やだっ、ケイタに何もしないでよっ!」



「うーん……、チカちゃんがいうことを聞いてくれるなら考えなくもないけど」




ケイタを傷つけられるなら、自分が傷ついた方がマシ。



「する。何でもいうこと聞くから!」



男は満足そうに笑い、顔を近づけてきた。気持ち悪いけど、我慢しなくちゃ。



ぎゅっと目をつぶる。