「キスは最後までとっとこうかなぁ。チカちゃんのその顔、ほんと堪らない」 男は私のブラウスのボタンを1つ1つ、外していく。 「やっ……、やめて」 我慢していたのに、涙が溢れ出した。 「可愛いチカちゃん」 あろうことか、男はペロリと頬を舐めてきた。生暖かい感触。気持ち悪い。 「やっぱり先に、唇を頂こうかな」 たまらず、大好きな人の名前を呼んだ。 「ケイタっ!」