キスが落ちてきた。 温かくて柔らかいそれを、私も久しぶりにしっかりと味わう。桑谷さんの香りと、その温度。 「・・・・」 「・・・・」 無言で、体を探り合った。 彼は大きな手で愛おしむようにあちこちを撫でる。 「・・・朝飯前、だな」 低い声で笑って、桑谷さんが私を見詰めた。 既に息が上がり始めていた私は、彼の口にそっと手の平を当てる。 「・・・黙って。お喋りは、後で」 了解、と小さく呟くのが聞こえた。 そして私は彼が見せる夢の中に落ちて行った―――――