・・・どうして私が判ったんだろう。桑谷さんはかなり気をつけていたし、百貨店の人間も、全然知らない人に聞かれたところでアイツの彼女はあの子です、なんていうとも思えない。
どうして、私が桑谷さんの彼女だと判ったんだろう・・・。
確かに、最初に桑谷さんが巻き込まれてから2週間ほど経っていた。向こうが本気なら、そろそろアプローチがあっても言い頃だとは思っていた。
そしてこれは、あからさまな宣戦布告だ。
大体この男はストーカーなのだ。仕返しするなら自分の一番得意なことでするに決まっている。自分を警察に渡した男への復讐は、その男の大事な女を付けねらうこと、と考えるのは、ありそうな話だ。
手紙は元通り折りたたんで、封筒に入れた。そして白い封筒に黒いペンで今日の日付を書く。
ストーカー被害にあったらまず、いつ、どのようなことがあったかを記録しろ、は常識だ。
ご飯を食べている間もお風呂から上がっても、これを桑谷さんに言うかで悩んだが、眠気が勝って、結局メールは打てないまま寝てしまったのだった。
朝、テーブルに置いたままの手紙を見ながら朝食を食べた。
ううーん・・・と悩む。
手紙を郵便受けに入れたんだから、部屋の場所はわかっているんだろう。そして私の外見も、名前も判ってるんだろう。
でも外見はともかく、どうして名前まで判ったんだろうか・・・。郵便受けがこじ開けられてた跡はなかった。他の郵便物の宛名を見たとか?それにしても・・・。



