「おい…いったい、何があったのか説明しろよ。すごい勢いで教室から駆け出してくからさ、また倒れたらいけないと思って、心配になって追いかけてきたんだぞ」

友哉も身をかがめて、いたわるように、僕の頭を撫でてくれた。

その手の動きが、急にピタリと止まった。


「これ……このスケッチブックって……!」

ヤバイ! と思ったけど、もう遅かった。

友哉の手はスケッチブックのページをめくり、後半に描かれたものを見てしまっていた。