羽田先生にまで裏切られてから2ヶ月程経った。
2年3組の私へのいじめは止むことも無く、むしろヒートアップしている。
私は、とある山奥の道路に来ている。
12月某日。三年前のこの日、誰かが仕掛けた事故によって、私の両親はこの世を去った。
行く途中に買った花束を事故があった場所に添えて、手を合わせた。
「お父さん、お母さん、私って、なんで生きてるのかな?私は人を信じずに生きてるけど、先生が絶対に信じるって言ってくれた時は少し嬉しかった。でも、その先生も、私を裏切って梨奈達の味方になった。その時は、少しだけだけど悲しかった。ねぇ、私に生きる価値はあるの?私は生きてていいの?分かんないよ…教えてよ…」
自然と涙が出てきた。
よし。お墓参り行くか。
そんな時、
「何やってんの。寺山。」
「え?樋口?樋口晋也?」
「そうだけど?」
何故か樋口晋也がいた。