「先生、さっき香菜さんと話してましたよね。」
もしかしてさっきまで居たのか?細田。
「そうだが、どうした?」
「先生は、香菜さんを信じるんですか?私は信じないんですか?」
「ああ。お前には悪いが、寺山とは付き合いが長いんだ。長く一緒にいる俺からして、寺山が人を殴るとは思えないんだ。」
付き合いが長いっていうか、去年の寺山は不登校かつサボり癖(今もよくサボるが。)で、生徒指導とかしたりする俺に世話になって今に至る。
だから、結構寺山の事はわかってるつもりだ。
「そうですか…でも、私は大丈夫です。そうだ!先生、結構疲れましたよね?今日。」
「疲れてはいるが…なんだ?」
いきなりなんだ?