私の好きな人は先生でした。

「仕事大変だね、いつもお疲れ」



と汐音さんがカバンを探りチョコを出してくれた。



チョコは私の大好物!



「はい、差し入れ」



「わー、ありがとうございます!」



「いーのいーの。
私たちのやりたくなかった副生徒会長を引き受けさせちゃって2年なのにこんな大変な仕事させてごめんね」



生徒会長が男子なので強制的に副生徒会長が女子になるんだけども...



女子の少ない生徒会で、女子先輩方2人はもうやりたい役職が決まっていたし、私は推薦で選ばれたから何をやりたいか決めてなかった。



だから、私が引き受けたの。



「全然。
副生徒会長の仕事楽しいですし」



それに、副生徒会長になったからあの男の人とも出会えた。



「そのいきだぞ、小日向!
副生徒会長は、ほかの役職に比べても内申点だって上がるしやり遂げた後の達成感も格別だからな!」



と村井さんが熱く語る



「はい!」



「それじゃ、そろそろ挨拶見回りするかー」



ーーーーーーーーーー

「みんな、おつかれー!
また明日もよろしくな。
あと今日は放課後の委員会がないから」



「わかりました!」



挨拶活動を終え、教室へと帰ってく私たち。



「一花、お疲れ」



私の頭にポンッと手を置き私の隣に来る大翔。



「うん!お疲れ」



私たちは、なんと幼稚園からの仲で、幼稚園、小学校、中学校、高校1年とずーっと同じクラスだったという奇跡。



でも、高校2年になってクラスが変わっちゃったの。



「ずっとさ『おはようございます』って言い続けてると、なんか変な感じになるんだよなー」



あ、あるあるだ



「だよね!私もそーゆーのわかる!」



「やっぱり?生活委員と生徒会にしか分かんないよなw」



「んね!ほんと共感できるー」



なぁんて、普通の他愛もない話をする私たち。



「じゃ、また!」



「うん!」



2-Aの私と2-Bの大翔は、ここでお別れ



ガラガラ



「あ、おはよ!一花!」



「美羽おはよ!」



この人がさっきも言ってた私の親友。



田原 美羽 タハラ ミウ



中学生で初めて同じクラスになりそれから大の仲良し!!!!!