私の好きな人は先生でした。

「わたし、全然そういうの分かんないんですよねー」


友達に好きな人ができた。どうすればいい?
って聞かれたら


私は、きっと笑顔で


「応援するよ!!
まずは、親しくなんなきゃ!!」

って言うはずなのに...



今回は言えなかった



「やっぱ、そうだよなー

一花、恋人とかいないっけ?」


そんな質問くるとは思わなかったな


信号が青に変わり動き出す車と同時に私は答えた。


「え?いませんよ...?」


先生は少し驚いてた


「まじで?一花可愛いし彼氏いるかと思ってた」


゙かわいい゙

頭の中でそのワードだけがリピートされた。


きっとほかの生徒にも『お前可愛いなー』
とか言ってるかもしれない。

そんなことを考えてた。


「好きな人とかは?」



ドキンッ...


好きな人に、好きな人いるの?なんて聞かれてドキドキしない女の子なんているんだろうか。


「い、いますけど...」

ゴニョゴニョとしゃべる私に



「青春だー」

ってニヤニヤしてる先生。



ホントは言いたい。



「その好きな人は片桐先生なんですよ」


「あなたが好きで好きでたまらないんです」

って。


言いたくても言えない。


そんな関係なんだ、私たちって。



「告白しないの?」


「し、しません...!」