私の好きな人は先生でした。

「そっか、いつも大変だな」



にこやかに笑う村井さん



「ふふ、いえ。
楽しいので」



「そう思えるのが一番いいよな」



「そうですよね」







「遅れて悪い!」



バッと入ってきた片桐先生は、すばやく教壇に立った



「じゃ、始める」



「「はーい」」



「えっと、今日集まってもらったのは、ほかでもない。

体育祭のことについて。な?」



喋りながらカツカツとチョークの音を立て黒板に文字を書いてく先生。



その黒板には
『体育祭』

『種目決め』

の文字。

手についた粉を払いつつ、


「えーっと。

正式なのは保体委員長、副委員長と体育祭実行委員の委員長、副委員長。

それと生徒会長の涼と副生徒会長の一花で決めるんだけど、

各委員で数個出さないといけないんだよ、最初に。

なにかある?」



私はメモを軽く取って



「えっと、質問なんですけど
例えば『リレー』とか『綱引き』とかですか?

それとも『借り物競争』や、『障害物競争』とかですか?」



「あー、なんか基本的なのはきっともう決定してるはずだから、やりたい競技とかあればそれで」



「じゃあ、小日向の言ったとおり借り物競争は、盛り上がると思います。
やっぱり、足の速さとか関係なしに楽しめるし」



手を上げて答えた村井さんの意見を頷きながら黒板に書き留める片桐先生