「終礼はじめまーす」

やっときたよ。いつもは終礼始めるの早いのに。
と、生徒はいつもより遅くはじまった終礼に不満を抱いているようだった。

「みんな静かに、起立。れい。」
 
「おねがいしまーす」

いつもより元気のない挨拶で終礼ははじまった。

その間も佐本は下半身の激しい高ぶりを感じていた。
ぐいっと履いているスーツに昂りが押し付けられ、余計にまことを刺激するのであった。

(や、やばい…)

佐本のまことはスーツに押し付けられているせいか、少しも触っていないのに軽く絶頂を迎えていた。

スーツにじんわりと滲む白濁。
こんなものを生徒、沢野先生に見られたらたまったものじゃない。

どうしよう。

とりあえず佐本は終礼を気付かれないように抜け出し、トイレへ駆け込んだ。
途中、沢野先生や何人かの生徒が佐本が抜け出したのに気付いていたみたいだが、特に気にすることもなく終礼を続けてくれた。

トイレで大量のトイレットペーパーを使いスーツを入念に拭いた。
案外、蛇口の水で少し濡らして洗ったらかんたんに白濁液はおちた。

ただ臭いまで落ちたかはよくわからなかったが、とりあえずトイレを出て終礼へ戻った。