「あの…」
いきなり聴こえた鼻歌に戸惑いつい声をかけてしまった。
「ごめんなさい。つい…」
彼女は、鼻歌を止め恥ずかしそうに謝る。
「いや…いきなり鼻歌歌い出すからどうしたのかな?と思って。」
「えっと…その…ごめんなさい。あの…私その曲だい好きなんだよね。それでつい…」
彼女は、恥ずかしそうにしどろもどろ歌った理由を話す。
その様子が可笑しくてつい笑ってしまった。
「そんな笑わなくても…」
声のトーンから恥ずかしさと俺の笑いへのすねた気持ちが伝わる。
「ごめんごめん。俺もこの曲好きだよ。それに歌上手だったよ。」
「本当?私もこの曲大好きっ!」
すねた歌姫のご機嫌をとる為謝ると彼女は、子供の様に陽気に話す。
「この曲って素敵だよね!何か凄く愛に満ちてるよね!」
「あぁ…この曲聞いてたらそんな恋愛をしてみたいと思うよ。」
「でしょっ!私も!」
と感じで俺達は、このLoveソングに着いて語り合った。と言うかほぼ彼女が熱く語った。
そんな様子が可笑しくて俺は、また自分でも気づかぬ内に笑い、彼女にすねられた。
「ごめんごめん。まさかそこまで語るとは、思わなかったし、今の自分の状況考えると凄く可笑しくてさ。」
そう話すと 、
「ははっ!本当だね。何か不思議だよね。」
二人で今の自分達の不思議な状況に笑い合った。
「じゃあ改めて、俺の名前は黒川継人。宜しく歌姫さん。」
「歌姫じゃないしっ!私の名前は、白石美咲。宜しく継人君。」
俺達は、改めて自己紹介をした。
それは、多分お互いがこれからも交友を保とうと思う意思の現れだった。