「おっいたいた!愛の戦士達よ。」
話が盛り上がってる途中にキンヤが現れた。
「なぁ継人昨日の話しってまじっ?」
キンヤは、俺を見るなり真央と全く同じ質問をししてきた。
俺と真央は、それが面白くて二人で笑った。
「あぁまじだよ。さっき真央にも同じこと聞かれた。」
俺が笑いながら答えると、キンヤはズボンのポケットから小さなノートの切れ端を取り出した。
「これ。」
「これ。って何だよ?いきなり。」
「美咲ちゃんの電話番号。」
!?!?!?!?!?
キンヤが取り出した紙切れには電話番号が記されていた。
「昨日真奈美ちゃんに相談したら教えてくれた。美咲ちゃんには、今日真奈美ちゃんから学校で説明する。とりあえず今日中に連絡しろよ。」
キンヤの口調からいつものふざけたものは感じられなかった。
表情もいつもの愛くるしい顔より少し引き締まった様に見える。
俺は、自分のついた嘘が要らぬ事態を引き起こした事を悟った。
「どうして?美咲ちゃんはお前らのアイドルなんだろ?」
思ったままの疑問をキンヤにぶつけた。
「そりゃ美咲ちゃんはみんなのアイドルだし、俺やアカジも憧れてるし汚されたくないよ。」
「だろ?ならどうして?お前ら俺が可愛い子と付き合うの気に食わなかっただろ?」
「うん!すごいムカつく!継人は、いつも女にモテモテだし…」
「なら何で?」
「美咲ちゃんはみんなのアイドルだよ。けど継人は、餓鬼の頃からの大事な友達だよ。でその友達の口から初めて気になる女のコの名前を聞いた。だから彼女に無理にお願いして番号手に入れた。」
キンヤの熱い熱い友情が感じられる言葉だった。
多分これが青春ストーリーだったら名シーンの一つに入るだろう。
俺は、そんな熱い思い(番号)をポケットにしまい屋上を後にした。
キンヤと真央は、二枚目の顔で親指を立てて「Goodラック!」と俺にエールを送った。
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