本当変な奴だなぁ…
まるでリトマス紙みたいに自分の感情を敏感に表現して。
そう考えると面白くて自慢気にニヤニヤしてる彼女を見てつい笑ってしまった。
「どうしたの急に笑い出して?」
「いや。気にしないで。」
「気になるよ。私何か変な事言ったかな?」
彼女は、眼球を上に上げ考える。
「今日出逢ってから変な台詞しか聞いてないよ。」
その仕草が可笑しくて俺は、また笑った。
彼女は、「もーっ」と帆を一杯膨らませ視線を俺から反らした。
「お待たせしました。」
従業員がパフェを二つテーブルに並べる。
彼女の目は、ハートになり膨らませてた帆もニンマリ緩む。
「イタダキマス♪」とスプーンのパフェを口に運び入れる。
彼女の後ろにまるでお花畑が一瞬浮かんだ様に錯覚させる程幸せそうだ。
彼女は、パフェに夢中だ。
そして俺はその様子が可笑しくてついつい彼女を観察してしまう。
初めて飼った猟犬のペロンに餌をあげた時の気持ちが蘇っていた。
彼女は、俺の視線なんてお構いなしにパフェをペロリと完食した。
「ごちそうさまでした。」
満足そうに笑う。
本当に良く笑う子だなぁ…
「いえいえ。そう言えば何か用事あるとか言ってなかった?」
彼女は、俺の質問に一瞬「何が?」と言う表情をしたが、腕時計を見るなり
「あっ!!!ヤバいっ!私帰らなきゃ!ごちそうさまでした。」
律義に俺に頭を下げ慌てて店を飛び出した。
俺は、一瞬の出来事に驚いたがすぐ自分のおかれた立場のおかげで冷静に戻る。
っうか普通俺をお店に一人残して走って去るか?
俺は仕方なく一人で食べかけのパフェを食べてお会計を済まし店を出た。
時間は、1時を回っていた。