俺は、疑うべきだったんだ。
世の中に無償等存在しない。
彼女は、なぜ俺に優しくしたのか?
彼女は、なぜ毎日俺の何のとりとめよ様のない会話を黙って聴いてくれてたのか?
全ては、俺に好意を持たせ心を開かせる為。
何故ならそれが彼女に与えられた仕事だからだ。
孤立は孤独を産み、孤独は寂しさを産み、寂しさは弱さを産み出す。
俺の弱さを利用された…
それからだ、俺はいつも言い寄ってくる女性達は、俺に何を求めるか考えてしまうんだ。
それは、無意識と言って良い程自然に…
真っ暗な部屋で電気のスイッチを探すかの様に無意識だ。
そして、今では、そんな彼女達を相手に一種のGameをしている。
俺は、彼女達に少しの時間だが甘く夢の様な時間を提供する。
その対価に、俺は彼女達を抱く。
ルールは、一つ。俺の嘘を見破れば彼女達の勝ち。
嫌味な事に俺はこのGameに未だ連勝中だ。
何故なら、俺には本能的に女性が今何を考えてるのか大体理解出来るから。
冬の寒空の下、ジャケットを羽織らず外を歩いている人が視界に入ると
自然と「寒そう」と思うだろ?
そんな人にジャケットを差し出せばその人は喜ぶ。
女性も一緒だ…
今までジャケットを差し出して怒り出した女性なんていない。
そう彼女達の行動や欲する物が予想出来る。
だからGameに勝ち続ける。
真央が言っていた「特別な人」がいるとは俺には想像出来ない。
そんな事を考えていたら眠気が襲った。