タコは、我に返り俺を攻撃しようと態勢を整えた。
あぁ朝からめんどくさいと思った瞬間
「やめろ!!!そいつ二年の黒川だぞっ!」
隣で様子を見ていたモヒカンが叫んだ。
タコは、真っ赤な顔から血の気が引いていくのが解った。
「黒川って…真央君の友達の?」
タコは、モヒカンに助けを求める。
「そうだよ。俺も滅多に学校に顔ださないから始めは解らなかったけど間違いない。」
モヒカンは、血の気の引いたタコを諭す。
そして、俺に
「ごめんね。黒川君。こいつも悪気はなかったんだよ。許してあげて。それと真央君にこの事は出来れば秘密で。」
タコの代わりに俺に謝罪してきた。
モヒカンの瞳の奥に真央に脅えている恐怖の色が見えた。
「気にしてませんよ。慣れてますし…じゃあ俺屋上に用事あるんで。」
造り笑顔を置き土産にその場をさった。
タコの顔からは、すっかり生気が感じられなかった。
三階から上に続く階段の突き当たりに、分厚い鉄のドアがあり立ち入り禁止と書かれた錆びたプレートがはってある。
ドアを開けた。
真央が後輩に、校長室から運ばせたソファがあり、一人の大男がソファに座り週刊誌のグラビアを真剣な目で見ている。
ドアの締まる鈍い音に気づいたのか、 俺に気づいた。
「おっ継人が朝から学校とか珍しいじゃん!」
もの珍しそうな顔で俺を見ている男の名前は、赤池真央。 通称魔王。
俺と同じ二年で、一年の頃からの付き合いで良く一緒に馬鹿なことをやっている。
因みに真央は、二年生にしてS学園のヤンキー達のトップに立ちさらにS市ヤンキー界のトップでもある。
身長は、190はあり、筋肉質で初めて真央を見た時は、ゴリラと錯覚してしまった程だ。
性格は、馬鹿で単純でスケベだがガキ大将的な存在で同世代の男子から絶大な支持を受けるヤンキーのカリスマみたいな奴だ。